After 『くま☆マギ』

恒例、サークル内反省会ですです。例によって作品製作の酸いも甘いも混じった製作秘話っぽい記事です。技術的なハナシも混じるので、あんま面白くないかもしれませんが(・∀・)。では開始。

リリース前に絵的なアプローチに関してはある程度書いたので、今回は前作『あままみ』から変わった点などを纏めてみたいです。当初は『あままみ』のフレームを使ってサクっと1本行ってみようという気持ちで始めたのですが、あれよあれよというウチに色々と作り込んでしまいました。

  • OPムービー付加
  • 脱衣シーンが普通にアニメに
  • 1本のAVの様なHシーンの遷移
  • 断面表現
  • セーブデータのリセット機能追加
  • システム周りの改善

■OPムービー

10年前のゲームバブルの頃、家庭用ゲームでは当たり前の様に入ってたOPムービーも、無駄なコストカットの為にオミットされちゃう昨今、同人ゲーに総尺30秒以上のOPムービーですよ!!そこいらのエロゲでも大抵静止画をAfterでこねくり回して電波ソング付けただけみたいなプロモーション動画なのに同人でフルアニメーションですよ!!まぁ、元々が動画作品なのでインパクト薄いですが(笑

さて、OP付けた経緯・・・というか、まずこの作品を作ろうと思った発端から。まどマギ最終話を観てるとき、瀕死のくま魔法少女が登場するシーンを見て、「くまwwwくま持ってるよwwくま魔法少女だよw」って一人でツボに入って、かなり衝動的にモデリングしつつ、折角なので『あままみ』のシステムで短編作ろうかなと。

しかし、甘かった。このくま魔法少女(以下くま子)…登場シーンが3カットしか無いし、台詞も無いし、キャラ付けが全くされてない!!てか、『まどマギ』の視聴者でも下手したら覚えてない。なので、『あままみ』の枠組みに当てはめても、イマイチ起承転結が無い。マミさんは言わずもがな『先輩キャラ』『お姉さんキャラ』であり、巨乳、母性、ふんわりとした抱擁感、など、連想されるイメージも確立されているので、それこそ「説明不要!マミさんと即エッチ!!」でokだったんですが、この子は一発キャラ付けせねばなと。

周りの方に「別に同人作品だから細かい事は良いジャン」と言われたりもしたのですが・・・やはり、何かしら触りの部分が無いと落ち着かない。それに、出来れば原作を知らない人にも興味を持ってもらいたいですしね。

ソレとは別に、個人的に『魔法少女の変身バンク動画をいつかこの手で作りたい!!』と思っておりました。昔仕事で、戦隊モノの巨大ロボット合体シーンもどきは作った事が有るんですけどねぇ。こう、巨大な飛行機みたいのが飛んできて、空中で変形しつつ合体して、手とか飛び出して、パッと開いてギュッと握る!!みたいな的な(笑)。

今回は魔法少女なのだし、変身シーンだな!と。ひとまず軽くラフで作ってオチも付けたら、なんだかかわいかったので作り込んでしまいました。

■脱衣アニメ

『あままみ』のコンセプトは一人称視点で、『プレイヤー対マミさん』という構図を描きました。また、マミさんは『ふんわり包み込んでくれるお姉さん』というコンセプトなので、プレイヤーはパッシブなイメージ。マミさんが積極的に奉仕してくれるワケです。故に、脱衣シーンでもマミさん自身が「これでどう?」って感じで少しずつ脱ぐ絵で成立しました。

対して『くま☆マギ』では、くま子は捕まえられて強姦されるという流れなので、『脱ぐ』ではなく『脱がす』プロセスが必要になりました。そんなこんなで『クルクルまみさん』とは打って変わって脱衣活劇に。前述の通り、原作では殆ど中身が描かれない『くま子』を自分の中でもキャラ付けしたいと思い、エッチシーンより先にOPや脱衣シーンが作られました。

■1本のAVの様なHシーンの遷移

まずですね、構想段階では、『くま1P(自慰) →くま2P(エッチ)→くま3P(2穴責め)』という感じで考えてまして、くま3Pはですね・・・コレにインスパイアされました。

・・・もうボキャ天がルーツとか、作り手の年齢が伺え過ぎて申し訳ないですね。ひとまず、くま娘でエロって事で最初に思い浮かんだのがこの『くま3P』で、どうしても3Pさせたかったんですよ!Hシーン選択でも1P~3Pって書こうと思ってたんですよ!原作涙目!!でも、くま子の手が熊過ぎて(笑)、バイブが持てない!というか手がデカ過ぎて大事なところが隠れてしまう・・・ということで、プレイヤー視点でバイブを出し入れしている様な感じに落ち着いた訳ですが、これじゃ1P(自慰)じゃないよねーって感じで、1P~3Pという構想は潰えました(細かいコダワリだけども)。でも、絵的には『くま1P(自慰) →くま2P(エッチ)→くま3P(2穴責め)』になってるよね(・∀・)

1p2pは置いてといて、今回は体位を選択してエッチ終了・・・ではなく、よくAVで有る、お○んこを一頻りいじってから、チンコをブチ込む、ラストに3P・・・みたいな近代AVのオーソドックスな流れ?を、1つの動画で滑らかに繋げたらどうかと考えました。この時点でまた、『あままみ』のフレームという頭がすっぽ抜けていたワケですけど・・・。とはいえ、この連続エロ遷移のおかげで、無力な『くま子』がされるがまま、エッチな目に逢って行くという流れを、良い感じに表現出来たかなと思います。『あままみ』は4段ケガレシステムが売りですが、『くま子』はエッチシーンの総尺では勝っており、分岐が多彩なのでよりゲームっぽい感じになったかなと思います。

 

・・・こっから制作時の技術的な話ですが、今回初の3pでシーンがかなり重くなってしまいました。まぁ、くま子を持ち上げて渡してまた戻ってきて羽交い締め(?)にして・・・みたいな結構複雑なモーションだったので・・・maxのカーブエディタはホント重くて困るス。これにぶっかけパーティクル処理も入ってさぁ大変になりました。いや、アニメーションキー選択するだけで5分待たされるとか、有り得ないですね( ’σ`)。途中でシーンを軽くする色々な工夫も試みましたが作業も終盤だったので、スパIVでランクマをやりながら気長に待ちました(苦笑)。アニメーションレイヤーを多用するとどうしても重くなっちゃう・・・今後の改善点というか、課題ですね・・・。

■断面表現

『あままみ』の体験版では、マミさんの代名詞とも言える巨乳によるパイズリ・・・という、かなり象徴的なシーンで、個人的にも「これは結構フックが有るかも・・・」と思いつつリリースしました。今回の『くま☆マギ』では、バイブによるひとりエッチがシーンの起点となるので、コレを体験版にしようと思いました。ただ、軽く仕上げた時点で少々押しが弱い・・・とくにM字開脚は個人的には大好きなんですが、せっかく脱がしたおっぱいもあんまり見えないしなぁ・・・と。うーん。

そこで、試しに断面図を入れることに。実は、手元には結構作りかけの作品が幾つか有り、それぞれ何かしら新しい試みを試してたりする(やれ剃毛、やれシャワーシーンやら・・・)のですが、その中に断面図が有りましたので、今回実装してみました。とか一言で言っても結構手間かかりましたけどね(;・∀・)。

断面図って賛否両論有るんですが、個人的には好きです。エロ漫画に付いてると嬉しいですね。いつかこれを動かしてみたいな~と思っておりました。ほら、断面動画って本物のAVには無理でしょ(出来たらヤバイ)。だから、動く断面図って創作エロアニメならではですよね。画期的かと言われれば、前例はいっぱい有りますけど、挿入感というか、『狭いトコロにニュルっと入ってる感』を追求できたら良いなと思ってチャレンジしました。

自分が断面図が好きな理由として・・・男視点で『女の子の膣にチンコを入れてるイメージ!』よりも、女の子視点で『自分のお○んこに、チンコみたいなグロキモいものを根本まで挿入されちゃってる!』とい感じが好き・・・というかイケる・・・んですよね。女の子側の視点で「犯されちゃってる~っ!」的な感じが好きなんですよ。強姦され、無理矢理チンコをねじ込まれちゃってるんだけど、思いとは裏腹に膣内の肉ヒダはおちんちんを包んでニュルニュルキュッキュと刺激し、射精に導こうとしてしまうというジレンマ・・・そんなビジュアルを具現化出来たら最高だろうなと。

今回はバイブと正常位でのみ断面図を入れました(他の体位は3Pになっちゃってスペース的に問題でした)。バイブ挿入ではモザイクが要らない分、膣内のジューシーな肉ヒダ表現がよく出来たかなと。正常位の方はチンコモザイクが入っちゃいますが、ピストンの度に膣肉が包み込む感じと、子宮にビュクビュクする中出し表現が上手く出来て満足。

そうそう、正常位のブッカケフィニッシュは、いつになく思いっきり顔に掛けてます。精液はいつもパーティクルでドバッと飛ばして様子を見つつ、おかしければ修正って流れで作ってます。で、今までの作品は基本的に愛のあるエッチ(おしおきも含む)なので、顔にかかっても、可愛さ、エロさが損なわれない感じに納めてたのですが、今回は『くま子が魔法少女になって調子こいてたら、捕まえられて酷い目に逢う!』というストーリーなので、初っぱなからいつになくど派手に顔に掛かっちゃったんですが、即採用でした。顔中ドロドロです。イラマチオでも熊髭状態でちょっと間抜け。お気に入りです。

■セーブデータのリセット機能

実はデバッグ用だったのですが、需要があるかな~?と思って残しました。『あままみ』ではソウルジェム連打で工場出荷状態に戻るのですが、『くま☆マギ』ではソウルジェム進行以外にも、エッチシーンの既視ルートが次から選択出来るようになるという攻略要素が入っているので、これをリセット出来るという訳ですね。

■システム周りの改善

この辺はもう、プログラムの内輪な話です。『あままみ』ではエッチシーン以外の動画(タイトル画面の立ち絵や脱衣アニメと、それらのボイス・BGM)を、FLASHのファイルに動画や音声を内蔵してましたが、今回は殆どのリソースを外部参照にしました。

FLASHに色々ブチ込むのは制作手法としてはコードも書かずに済み、手軽ですが、当然のことながらパブリッシュ(コンパイル)にもの凄く時間がかかっちゃう。『あままみ』の時は、まだ許容範囲だったのですが、今回はお着替えシーンがよりアニメアニメしてるお陰で、容量オーバーでパブリッシュが失敗するという…。さらに、今回から作業スペースをローカルからNASに移したのも、パブリッシュスピードの低下に拍車を掛けました。こりゃ効率悪いな~って事で、容量食うデータは全部外部参照にしましょうと。

・・・と、簡単に言ってみたものの、今までFlashさんに任せてたメモリ管理周りがおろそかに出来なくなり、再生し終わった動画が裏に残って再生スピードが低下したりとか初歩的なミスの対策に追われちゃいましたね(´д`)勉強ニナリマシタ。他にも、ボイスの再生タイミングをより厳密に定義出来る様にしたり、アニメーションの繋ぎを滑らかにしたり、ランダム再生時のルート分岐を実現したり、細かい改善も行いました。振り返るとプログラム弄ってた時間が結構長かったのですね。まぁ、その分ワークフローも改善して、チェック効率向上!システムの汎用性上がった分、次の作品も作りやすくなったかな。

 

いや~、『あままみ』のシステム流用してサクッと・・・どころか、結局動画も演出もプログラムも、かなりのテコ入れすることになっちゃいましたね。さぁて、次はどうしようかしら・・・。そうそう、当初並行して作ろうと画策していた『おしおき日報 はつにゃん編』ですが、この方なら「原作に近くて是非お願いしたい!」と思っていたボイスさんと折り合いが付かなくて、残念ながら現状では凍結状態です。素敵な声の方だったのですけれども・・・楽しみにされてた方がもし居らっしゃったら、ご免なさいです。一応、暇を見てはマメに声優さんのサンプル周りはしておりますので、個人的に「この方にお願いしたい!」という運びになれば、また動かしたいですねぇ(´д`)。実は顔の鼻口スライドシステムは『はつにゃん』が初実装でした。ちゃんと全てのアプローチは無駄にならずに受け継ぎ生かされてるんです。

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6件のフィードバック

  1. SJ より:

    msn_finV_LP_ud2.dat の断面図の修正をお願いいたします。

    • μ爛々 より:

      この度はデータの方に不備があり、ご迷惑お掛けいたしました。
      また、ご報告の方、大変感謝いたします。
      修正パッチの方ご用意させて頂きましたので、お手数ですが製品版の該当ファイルに上書きして下さい。
      宜しくお願いいたします。

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