2024年が終わる!後半戦はCi-enとPatreonを頑張りました!

 10月末に更新しようと思ったのですが、バタバタして年末になってしまいました。当サークルの情報を得るためにこのサイトしか見ていないという奇特な方…あんまし居ないと思いますが、進捗報告をしていきます。

 年始に『狼少女問いっしょ』のDVD版、春にAndroid版をリリースしまして、どちらも総集編的(本編+DLC)な内容なので強気お値段だったのですが、おかげさまで双方順調に手に取って頂けています。ありがとうございます。そんな感じで狼少女周りのリリースも一段落。独立してからの創作活動も13年目にあたり、新しい試みを試していこうと考えています。

Pantra

 

【新しい試み その1 一次創作やろうぜ】

 2016年の狼少女発売当時…販売店によっては何故か「カテゴリ:オリジナル」で売られてたり、普段は二次創作の広告は出さないトコが広告作ってくれたりとか、宇宙の法則が乱れてました。また、「次は二次創作でなければもう少し色々と協力出来るんですが…」といった言葉も頂きました。自分でもそんな規模になるとは思ってなかったのですが、そういう見方も出来るのか…と思わされた出来事でした。

 あれから8年。自分としては狼少女リリース直後から「真っ新な創作にも着手したいなぁ~」とムズムズしつつ、DLCは「出します」と言ったからにはと(主に海外人気に後押しされて)仁義を通して(?)完成までこぎつけました。そして、やっと一次創作への舵を切れるタイミングがやってきました。

 この間溜め込んだ色々なアイディアを形に出来ればなと思います。一次創作だとグッズや立体物も自由に作って売れるし、steam(ゲームなら)などの販路も広がるのでわくわくですね。

【新しい試み その2 ゲーム以外の形式】

 さて、それとは別の新しい試みとして…今までの作品は基本的に動画を Flash(というとまた厄介なので ActionScript3.0 )でゲーム仕立てにしたものでした。この方式をとってきた理由はいくつかあり、個人的にAV・エロアニメなどの動画エロ作品は抜き処となるシーンが勝手に通り過ぎていくのを自ら何度も巻き戻す…といった使い方になると思うのですが、それが煩わしいな~と思ってました。ピストンならピストンでおっぱいがぶるんぶるん揺れてるシーンだけ延々と見たいのにな~とね。それに最も近いフォーマットなのが動画を扱ったエロゲ作品(ソニアのVIPERとか)だったので、その手法にしようと。

 この方式はループアニメーションをしっかり作りさえすれば、プレイヤーには実際の尺よりも動画を長く感じさせる事ができます。同じ動画でも複数のボイスパターンを用意することでコンテンツボリュームを感じさせる工夫も出来ました。これは無音の動画とボイスをゲームエンジン上で扱うという強みですね。そもそもコンシューマゲームやパチンコなどの映像やモーションを作ってきたので、ループ(アイドリング)→アクション→ループ 的なスタイルは慣れ親しんだフォーマットでした。

 じゃ、なんで今回それを止めるのか。いくつかの要因があります。

★ゲーム形式以外にする理由1 今までのループ動画形式もそれはそれで手間がかかる

 ループ動画を自然に繋いでいくのは、それはそれで大変。しかも中出しとブッカケの分岐も付けたりするとさらに整合性を取る作業が出てきます。乳や髪などの揺れ物がいきなりピタ止まりしたりしないよう、2パターンの遷移先に自然と接続できるような動画にするのは大変です。

 また、3DCGの利点って物理シミュレーションや布シミュレーションなど、動画製作に生かせる強みがありますが、ループには向いていません。やろうと思えば出来ますが、全体の尺が大幅に増えてしまい、ループ動画の強みが消えます(次のシーンへの遷移にも時間がかかったり)。過去作品のシャワーシーンやお風呂の・ごはんから立ち上る湯気、飛び散るなんか液体などがをキレイにループさせるのにはなかなか苦労しました。

 

★ゲーム形式以外にする理由2 iOS用の作品が作れない

 Androidの作品を出すたびに「iPhone版も出してくれ」という声も届きます。そもそもApple、Googleともにオフィシャルストアで成人向けのアプリを売ることを禁止してます。加えてiOS(iPhone、iPad)は野良アプリ…つまり、インストーラ単体で手に入れてインストールすることすら許容されていません。これをやるにはいわゆる脱獄というiOSをハックする行為が必用になります。保証外になりますし、そんなことを顧客に強いることは出来ません(当然DLsiteでも扱ってくれません)。

 動画作品とすることでiPadでも再生可能になります。世界でも日本でもかなりの普及率を誇るiPad。どこでも手軽に大画面でセルフプレジャータイムを楽しめるハードウェア。作り手の観点でも、iPadの縦画面のアスペクト比の動画は横長で悩まされていた体の色んなパーツを一挙に見せながらの動画が作りやすい。個人的にかなり熱いです。

 

★ゲーム形式以外にする理由3 脱Flash&開発とデバッグの負担を軽減

 最初(Cats Attacks)はボタンを押せば次の動画へ進む…ってだけの作品で「それなら俺にも出来るなッ!」と、エイヤで作っていたんですけどねぇ。『あままみ~あままみ3』あたりまでは割とそんな感じでしたが、『狼少女』くらいになるといっぱしのゲームっぽい形態になってしまい、勿論プログラムもより複雑になっていました。

 やりたいこと(特にループ動画をぶっかけや中出しなど複数分岐させる)に見合うゲームエンジンがあれば良かったんですが見つからず。故に作らざるを得ず。そしてDLCでは過去作では例の無い長いシーンとなり、メモリリークしてゲームが落ちまくったして。プログラミングの知識は有るにしても全然本職とは言えないゲーム開発は先がなかなか見えず、3DCG動画製作以上の負担に感じられる期間もありました。そういやC#やXNA(X-Box&PC用のゲームエンジンをMSが配っていた)を試してた時期もあったな😅(2014年くらいですかね)。

 結局『狼少女』のゲームエンジンは一周回って元のFlash(ActionScript3.0)に落ち着きました。これは動画を1フレーム単位でループやシークするためのファンクションが充実していたからというのが大きいです。ただ、その1フレーム単位の再生+透過処理といった希有な条件を満たしてくれる動画フォーマットのflvは、画質の面では最新のH.264に見劣りするなど作り手としても歯がゆい面がありましたけども。

 そして皆さんご存じ、Microsoftによるブラウザ用Flashプラグインのサポート停止に起因するFlash廃絶の世間的流れ。ウチのゲームはFlash内部で使われてるActionScript3.0 で作ってるだけで、セキュリティに問題のあるIEのFlashプラグインとは無関係に動作するんですけども。浅い知識で「お前のゲームFlashだから動かなくなった」と報告しに来る人々に心を痛めたこともありました。この辺は運が悪かったなぁと思うしかないです。前述の通りAction Script 3.0しか選択肢がなかったのでね。

 ですので「新しい作品を作るにしてもFlashは切って、何か新しいプラットフォームや言語を扱う必用が有るな」とは思ってました。それはそれでカロリーが要りますし、それならシンプルな動画作品にするのも有りかな…という考え方が生まれました。

 

★ゲーム形式以外にする理由4 製作環境(ハード&ソフト)が理想に追いついた?

 上記の『ループアニメーションだと3DCGソフトの物理シミュレーションを活用出来ない』という話とも繋がるもう一つの要員。僕が使ってるCGソフトの3dsmaxはその辺の機能が長い間時代遅れだったんですけども…ここ数年の間にやっとマルチコアCPUやGPUを使い倒してシミュってくれるプラグインが出てきました。やっとか!

 そして世間的にもビットコインやら生成AIの流れで?CPUやGPUの進化が加速してきた。自分もAutodeskに年貢を払うのが嫌でずっと買い切りの3dsmax2014を使っていましたが、「これなら年貢を払ってもいいかな?」というくらいには最新のソフトが頼もしい。やっとボーンとモーファーで作るおっぱい卒業する日が来たのかと。そしてシミュレーションしたモーションをじっくり見せるには必然的に超尺の動画になってくるなと。

 とまぁ色んなメリット・デメリットを加味しつつ、『ゲーム+ループ動画』から普通の動画形式にしていこうかなと思った次第です。他の選択肢としてはUnityなどでリアルタイム3Dゲームエンジンも有りかなと思ったのですが、おっぱいとかの揺れ物ってどうしても単調なボヨンボヨンしたものにせざるを得なさそうで…そんなのよく見るし、やっぱりおっぱい揉んだら指が沈んでいく感じとか表現したいじゃないですか?

 

 

【新しい試み その3 支援系サイトの活動を本格化】

 僕は『狼処女』リリース後にPatreonを開始しました。ここでは何度か説明したので簡便に経緯を述べます。『狼少女』自体、体験版発表以後、発売を心待ちにしていた海外のファンが多かったのですが、発売したDLsiteやFanza(当時のDMM)では海外のクレジットカードが使えないなどの問題で購入出来ない人が多くおりました。彼らは違法アップロードされたゲームを手に入れましたが、僕に『俺らは正規の手段で購入したいのにそれが出来ないからやむなく違法ダウンロードしたが、おまえにちゃんと購入費用を送りたいから窓口を作ってくれ』と伝えてきて、当時彼らにお勧めされたサイトがPatreonだったので登録。

 そういう経緯を考えればリワード(支援報酬)を提供していくという支援サイトらしい活動をしなくてもいいといえばいいんですが、その一件の後も毎月支援してくれる人や、『創作者支援』として登録して新たに登録してくるユーザーなんかも出てきました。なので、何か支援サイトっぽいリワードを返さなきゃなと思ったりもしまして、オリジナルの作品企画も考えてみたものの、ほんすじの狼少女のDLCの製作が思いのほか難航し、誰の特にもならないような作業中の3dsmaxのリアルタイム画面配信をしてアーカイブにしてみたり(そんなの自分が見ても全く面白くない)、なんだかふわふわした状態で今まで続いてきました。

 2D絵描きさんのイラストなら、ラフ画や線画といった製作途中に必ず発生する段階のものでも結構見栄えして、ちょっとした進捗報告も兼ねたリワードにうってつけだと思うんです。しかし3DCGの動画って制作途中のどこを切り取っても何の見栄えも価値もないものにしかならないんですよ。それをリワードになるように『見栄えするようにする』って行為は、最終的に作品に入れないものを作るという別作業が発生するんですよね。作品完成の道のりからすれば寄り道になる。それが果たしてトータルで(真面目な話収益の)プラスになるのか?というのはやってみないとわからないけど、最低でも2年程度でリリースしようとしていたDLCが5年も6年もかかっていた自分には簡単に試すことはできませんでした。

 今、新たに作品(最終的にDL販売サイトで売る物)をどんなものにするかすら決まってない。なので、支援サイトに1ヶ月に数作リリースできるようなスケールの動画を作り、それをブラッシュアップして最終的にまとめる…といった、上記とは逆の発想・手法でやれば、支援サイトでの活動が自分にマッチしているかの検証にもなるなと思ったわけです。以下、支援サイトのリンクです。乳首隠しなどの制限有りですが無料会員でもフル尺の動画が見れますので、良かったら登録してみてくださいね。

Ci-en

Patreon(現在は英語のみ)

【卵が先か、ニワトリが先か…】

 まず作りたいもの・表現したいものが有って、次にそれをどう実現するか…と手段を模索するのが創作の基本だと思います。しかし、ツールや道具にインスピレーションを得て「これが有ればこういう表現が出来るな、どこまで良いものが出来るか試してみたい」という流れも有りますよね。今はかなり後者寄りな感じです。

 また今までは二次創作が主で、元のキャラに似せることに重きを置いてため「こういう事もできるけど、元キャラに似せるという点ではノイズになるからやめとこ」と諦めていた表現が結構有るんですが…今後はそれらをいくらでも試せるんですよね。今はまだ自分でも最終出力がどんなものになるフワフワとしているんですが、過去作を好いてくれていた方々が「お、seismicアップデートしたな」と思って貰える作品に出来ればと思っています。

 ということで…2ヶ月前に書きかけた文章をちょっと直して今年の〆とする形にはなってしまいましたが、来年もよろしくお願い致します。

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