新機能についてアレコレ
さぁ、元気にブログ更新していこうと思います。製作中の『狼少女といっしょ』ですが、当初予定していなかった新機能も盛り込まれていますので、遅延の言い訳を兼ねてちらっとご説明しようと思います。
ほんとはいつもの製作後記『After 狼少女』として書こうと思っていた事も含みますが、なんか製作が長すぎてその間に起こった事が頭からどんどん離れていく気がするので、書き留めないとダメかなと。
リップシンク
【経緯】
体験版でも既に実装してますが、今回初めてリップシンク機能を付けました。リップシンクとはつまり、台詞に応じてキャラの口が動く表現の事です。
本作は当初、リップシンクを入れようとは思ってませんでした。しかし製作を進めていくうちに、過去作より『会話劇シーン』が非常に多いためか「もう少しTVアニメっぽく出来ないかなぁ」と思うようになりました。試しに口パクを入れたらやはり見映えが良く、入れてみたいと思うようになりました。
【一般的な口パクとseismic作品形式】
一般的二次元キャラの口パクを考えてみましょう。まずTVアニメの場合は台詞内容もタイミングも固定ですから、それに合わせて口パクのコマを差し込む形式です。一方、ギャルゲーの立ち絵等の場合、ゲームの進行によって多様な台詞があり、それに対応して口パクします。しかしベースは静止画で、その上に口の開閉パターンの絵をアニメーションさせるという手法が一般的になります。
さて、ここで当サークルの既存の作品の方式を考えてみます。『プリレンダリング動画を用い、同じシーンで6~8種類のボイスを楽しめる』というものですね。1つの動画にタイミングも長さも違う台詞が入ります。ここに口パクを付ける場合どうしたら良いか…長い台詞に会わせて固定の口パクを入れてしまうと、短い台詞の時に喋り終わっても口パクしてるという現象が起こります。また、ループしているカットにオーバーラップする台詞はどうするか…等の課題も生じます。あらら困った。
当初はデレ度変化のために数パターン録って戴いた台詞を厳選…つまり捨てて、固定の口パクを付けようかとも考えましたが、それは作品の大きな魅力をそぎ落とすことになる。声優さんにも申し訳無い。また、全てのシーンで台詞に合わせて厳密な口パクモーションを手付けするとなると、3DCG作業が極めて膨大になります。
【ならばこうだ】
そこで動画を駆動するソフトウェア側で解決してみようと考え、アイドリング(口パク無し)と、常時口パクしてる2種類の動画を用意し、ボイスの再生状況に対応してリアルタイムに差し替える…という方式を思いつきました。発想としては力業ですが、実際やってみると得られる映像は思いの外自然なものでした。「これならキャラ部分のレンダリング負荷、またコンポジットの負荷は倍になってしまうものの、台詞に会わせたフェイシャルモーション調整作業は殆ど必要なくなります。前者は寝てる間にPCにやらせればいいもの、後者は僕が手作業でやるものですから、全然違います。
【出来た! → 作り直し】
といった感じで最初にリリースした体験版は、C#+MonoGame(OpenGL)で組んだものでしたが、環境依存度が高くて現実的じゃ無かったため、同じ内容でFlash(AS3.0)で組み直す必要が出てしまいました。AS3.0でのサウンドの出力データの取得なども勉強し直す必要も有り、ちょっと大変でしたが結果的にはしっくり来るものが出来ました。
【だけど…】
ボイスに合わせた手付けフェイシャルアニメーションという膨大な作業は必要無くなったものの、台詞とシンクロ率の高いモーションと動画の尺が必要になり、シーンが肥大していきました。また、同じカットで使われる6種類のボイスのタイミングがあまりにも違うものにならないよう、調整する必要も出てきました。
これつまり、一般的なアニメのアフレコ方式ではなく、高畑勲さん映画でよくあるプレスコ方式の制作方法の動画製作に近いものになってるんですよね。個人制作の動画としては贅沢というか、もの凄く負荷の掛かるものになってしまいました…いや、なってしまっています(現在進行形で)。今まであんまりやらなかった3dsmax内でのボイスを配置してのモーション作業も全シーンで行ってます。
【余談】
今までもそうですが、作品のボイスはいつも先録りです。たまに優秀そうなフリーの声優さんを探してブックマークしたりしていましたが、僕が同人活動をはじめた数年の間に活動停止されてたり、HPを閉鎖されてる方も結構おってデッドリンクだらけです。CGがあらかた出来上がった後に依頼しよう…なんて考えてたら、機会を逃してしまう可能性が高いんですよねぇ…難いっス。
チャプターセレクト
過去作品はシチュエーション(体位)選択がそもそもチャプターセレクトの役目を果たしていましたが、今回はプレイヤーがお仕事から帰ってきて玄関で『リルと会う→飯を食う→風呂入る→ベッドでキャッキャする』というのが一連の流れになるプレイ形態なので、希望のシーンを観たい場合用に別途チャプターセレクトのような手段が必要になりました。
今まで達成度表示的なものがなく「達成度欲しい!」という要望も有りましたので…その役目も果たしています。デレ度で台詞変化が反映されるシーンではそれらを指定する事も可能です。便利です。
ちなみに今までオートモードのオンオフにあたっていた左上の隅にチャプターセレクトボタンを配置しています。なので、ほんとにいつでも好きなときに好きなシーンへ飛べます。地味に、開発中のデバッグや動画チェックにも役立っています。
英語翻訳字幕の切替に関して
今回海外勢の方プッシュが多く、英語の字幕を検討している…と以前の記事にも書いたと思いますが、2月末頃かな?実際にDLsiteさんの翻訳サービスを使ってみました。翻訳費用は当初の予想通り約8諭吉でしたね。見積もり、データのやりとりもスムーズで1週間ちょっとで完了しましたね。
海外勢の要望に応えた形ではありますが「熱心な海外のユーザに心を打たれて」とかそんなつもりはないのです。単純に『英語翻訳付けたら売上がどうなるか』って事に興味が湧いて、それが『8諭吉を費やしても自分が知りたいこと』になっただけです。題材が折角のリルだしね。なので採算をとろうとかそういうつもりはないです。ズッコケて後ろ指を指されても別に金ドブするの俺だけだしいいじゃん…単純にどうなるか、興味無いですか?
あとは随分お世話になってるDLsiteさんの新サービスだから利用したいし、それがもし今後の同人業界の好展開に繋がるならこれほど嬉しい事はないですから。僕はCG業界はマジどうでもいいけど、同人業界は活性化して欲しいと思っておりますので。
英語翻訳対応に関する作業に関して。翻訳依頼時は声優さんに依頼する用に用意していたExcelデータを手直しして送り、メールのやりとりを少々行うだけで済んだので、そこに関しては正味1~2日で済む作業でした。ただ、英語の台詞を実装するとなるとプログラムを弄る必要が有り、ボイスに会わせた表示タイミングの数値調整作業もあるので+数日~1週間程度はかかってしまうかなと思っています。
それで、現在の予定としては日本語版の発売後に追加データとして英語字幕機能を配信するつもりです。機能の実装も日本語版リリース後に行います。故に、英語字幕作業のためにリリース期日を遅らせるつもりはありません。ただ、海外ユーザが発売日に日本語版を購入しても、後日追加データをダウンロードすれば英語字幕を楽しめるという感じです。ok?
新機能 シャウト!
DLsiteの予告にも入っていない新機能『シャウト!』に関して説明します。これはマイクを使い、マウスクリックをせずにゲームをプレイする機能です。
seismic既存作品に備わっている『オート再生』はDLsiteのユーザコメントで戴いた要望から実装した機能でした。格ゲーの専用コントローラがアーケードスティックだとするなら、エロゲーのコントローラはマウスだろうか…いやいや、己が股間のスティックであろう事は明白ですよね?故に利き手がフリーになるオート再生は確かにあって然るべき機能だと思います。
さて既作品のオート再生は分岐(中出しやブッカケ)はランダム、またループカットの回数も固定(XML書き換えで弄れますが)でした。これを拡張して再生コース(分岐)を予め指定したり、ループ回数を変更する機能を実装したらどうかな~と常々思っていました。
しかし再生コース固定、ループ回数固定となるとそれは本質的に普通の動画と一緒だからつまらない。第一に主目的は『手をフリーにする』ことなのです。ならばマウスに触れずに操作する手段は無いか…と悩み、辿り着いたのが今回の『シャウト!』です。
この『シャウト!』は、マイクに向かって一定音量で喋ることでボタンを押したのと同じ効果が得られるという機能です。複数の選択肢には一定音量で喋り続ける事でカーソル移動(動画ではバイブレーションするボタンが遷移)を実現させています。
プレイ中にAV男優宜しく『あーいくー、いくよー、あぁぁ(^ρ^)』と喋っちゃってた人はもとより、『両手のひらできりもみ殺法でチンコを揉まないとイけない人』も、『PePeローションで手がヌルヌルでマウス触れない人』も安心です。高等テクニックとして、別ウィンドウで激しくキータイピングしてお仕事をしながらのプレイや、FPSゲームをしながらリルとエッチに勤しむ事も出来ます。なんせマウスにもキーボードにも触れなくて良いのですから。
…まぁ、オート機能のあり方に悩んでたのは事実ですが、あれこれ試行を重ねて辿り着いた…訳では無く、モーション作業に行き詰まったときにちょっとFlashのスクリプト言語AS3.0のページを見て意外とマイクが簡単に扱えるんだな~と思ってちょこっとテストしたら簡単に実現できたので入れてみたってだけなんですけどね。
スムージング
新機能ではないのですが、体験版でフルスクリーン時のスムージング表示処理が抜けており、過去作よりジャギーが目立つようになっております。これは製品版では改善しており、ロースペックマシンの事も考慮してコンフィグでオフにも出来るようになっています(デフォルトでオン)。
以上、新機能に関する遅延の言い訳情報でした。次はなにかにゃ~?
誤字多いね…後で直します寝ます
にゃるほどね~んな事してたらなかなか完成せんわな~
でもそれが同人活動ってもんですわな。応援しておりますよぉ~
病気にならん程度に働いてください
追伸 どうでもいいだろうけどDLsiteの新機能「発売予告ランキング」に狼少女がランクインしてないのは予定発売日がとっくに過ぎてるからだろうな…と推測してみる。
PS インチアップしたいから買えなかったらゴメンネ
( ´-`)予告ランキング…知らなかったそんなの
Everyone on my end is very excited for the work to be released Lang Lang. Unfortunately, I cannot read these strange runes that you type in, but they look like they contain very interesting features! The end of June could not come any sooner!
Thank you. I am always in the new work I want to put something new element.
Actually I want to put even blog of the translation. But time it takes.
It is interesting example of runes 😀
If I had been born in the English-speaking world, I will not want to learn Kanji after adult. Japanese use Kanji of more than 2000 characters still
But Kanji feel as a great invention in modern times.
This is because, you would be immediately reached to 140 characters if you tweet in English. But if you use kanji ,you can keep in the number of characters is about 1/3 or less 🙂
I felt so because it is often mentions in English on Twitter recently.
Youtube commenter also the number of characters restrictive.
Both are a little hard to answer technical questions.
盛りだくさんじゃないですかーヤッター!
待った甲斐あったー!
クロネコさんはじめまして。チャプター画像のことですね。あくまでチャプター…なのと、ロック中のサムネイルにはオープニングロゴとかタイトル画面も含んでいるので、悪しからず。
とはいえ過去作の二倍くらいは抜きどころがあるかなと思います。
過去の作品にはなかった機能を色々と盛り込んでるんですね…。チャプターセレクトがあるのが地味に嬉しいです。
それとすいません、シャウト機能の解説の(‘A`)ヴァーとテスト動画のなんかゾンビみたいな言い方で笑ってしまいました。
チャプターはエロ同人としての使い勝手的にも、映像鑑賞用としても、ゲーム(達成度)的にも付けて良かったなと。
シャウトは「ダメならいいや~」って程度で試したんですけど、手がフリーになる以外にも、女の子と会話してる感があって良いです。ウチの作風的に女の子とマンツー☆マンでコミュニケする作風なので噛み合いましたね。
シャウトの動画は照れ隠しであんな事に。もっと美声の方にお願いすべきでしたが…さてPVではどうしたものか。
(‘A`)ヴァー は元から好きな顔文字で…はい